禁煙外来
禁煙外来とは
喫煙は明らかに体にとって有害です。しかしながら、ニコチンなどの成分により依存性が生じ、止めづらいのもまた事実です。国がニコチン依存症を疾患としてとらえるようになり、保険診療で禁煙治療を行えるようになりました。
当院では日本禁煙学会認定指導医・禁煙サポーターの資格のある医師が診察を行います。また、当院は保険診療で禁煙治療を行える医療機関です。禁煙に遅すぎるということはありません。喫煙されている方は是非禁煙を始めましょう。
喫煙の害
喫煙は生活習慣病よりも寿命を縮め、肺その他20か所もの発がんリスクを上昇させると言われています。肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患の発症リスクでもあります。他の人が吸っているたばこの煙を吸うだけでも(受動喫煙)アスベストより危険性が高いという報告もあります。
それだけ危険性が高いたばこですが、さらに厄介なことはニコチン依存という、ニコチンがないと身体的精神的につらくなるという状態になってしまうということです。
ニコチンパッチやチャンピックスを使えば必ず成功するというものではありません。やはり本人が止めたいという意志が大切です。その意志が重要であり、そして禁煙補助薬により禁煙成功率が高まるというのが禁煙治療です。
治療について
ニコチンが含まれるシール(ニコチンパッチ)を体に貼るという治療、もしくはチャンピックスという内服薬による内服治療を行います。
| 外用薬 | ニコチンパッチ(貼る薬) | チャンピックス(内服薬) | |
|---|---|---|---|
| 作用 | シールに含まれるニコチンが体に取り込まれる | ニコチンの脳への作用を妨げる | |
| 通院期間 | 3か月 | 3か月 | |
| 禁煙法 | パッチを貼った時から完全禁煙 | 内服後1週間は禁煙猶予期間あり | |
| すべての費用 (3割負担として) |
約13000円 | 約20000円 | |
| 副作用 | テープを貼ったところがかぶれる | 眠気、吐き気、普段と違う夢を見る | |
期間について
3か月かけて禁煙治療を行います。3ヶ月の間に5回外来に来ていただきます。
3割負担の場合の自己負担金は、診察代、お薬の代金すべて含めて3か月でニコチンパッチで約13000円、チャンピックスで約20000円です。
診察と検査について
問診で喫煙歴など調べ、保険で治療が可能かどうかチェックいたします。喫煙歴が短かったり、1日の吸う本数が極端に短い場合、またニコチンの依存度が低い場合は保険の適応にならない場合があります。吐いた空気の中の一酸化炭素濃度を調べ、どれくらい体が酸素欠乏になっているか調べます。
アドバイスについて
これから始まる禁煙治療を成功させるためのアドバイスをいたします。
ニコチンパッチについて
ニコチンが含まれたシールを体に貼り、禁煙を行います。シールに含まれたニコチンが皮膚を介して体内に取り込まれ脳がたばこを吸っていると勘違いしてくれます。
徐々にパッチのサイズを小さくしていきます。シールにニコチンが含まれているため、パッチを貼った状態でタバコを吸いますとニコチンの多量摂取となりますのでパッチを貼っている状況ではたばこを吸ってはいけません。
チャンピックスについて
タバコを吸うと、脳にあるニコチン受容体という部分にニコチンが結合して、快感を生じさせる物質(ドパミン)が放出されます。チャンピックスを内服いただくと、チャンピックスがニコチン受容体に結合しニコチンが結合しにくくなります。少量のドパミンが放出されますのでニコチン切れ症状が軽減され、また、ニコチンがニコチン受容体に結合しにくくなることにより、喫煙したときの満足感が減少し禁煙がしやすくなります。
眠気やめまいの副作用を認めることがあるため、内服期間中は自動車の運転を控えていただくことになります。
