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高血圧症の勉強会の座長を務めさせていただきました

[2025.10.30]

昨日高血圧症の勉強会の座長を務めさせていただきました。

数ある血圧を下げる薬(降圧剤)の中の1つ、MRB(ミネラルコルチコイド受容体ブロッカー)をテーマとした勉強会でした。体の中にあるアルドステロンというホルモンがミネラルコルチコイド受容体という受け皿にくっつくと、体から尿中に排出されたナトリウムや水分が体内に再吸収されやすくなります。血中のナトリウムや水分も増加し血圧が上がります。MRBはアルドステロンがミネラルコルチコイド受容体にくっつくのをブロックする薬です。ブロックすることにより血圧が下がるわけです。

1つめのご講演は、高血圧管理・治療ガイドラインについて、高血圧症の疫学、高血圧症は心不全の原因になりうること(高血圧性心不全)、高血圧性心不全の複数の降圧剤を用いた降圧治療について、MRBを用いた降圧治療、二次性高血圧症についてなどでした。

2つ目のご講演は、MRBを中心に「塩」が体に与える影響について実験データをご提供いただきながら解説いただきました。生物は進化の過程で海から陸に上がりますが、海から離れるということは脱水になりやすくなることを意味します。体内の水分を適量に保つべく「レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系」という素晴らしいシステムを人間は進化の過程で得ましたが、これは前述したアルドステロンの働きを含み、そのナトリウムや水分を再吸収しやすくなる働きこそ脱水を防ぐ機構となります。しかしながら、そのシステムのワークバランスの歪みが時として高血圧を引き起こし、その抑制にMRBが有効というわけです。

勉強になるご講演をご提供いただき、また座長の機会をいただき、関係者の方々には感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

 

 

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