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言葉のギャップ

[2026.01.24]

医学用語、それは時として患者さまと医師のコミュニケーションを阻むことがあり注意が必要です。

例えば「貧血」。一般的に「貧血」というと、立ちくらみやめまいなどの状態をいうことが多いと思われます。いわゆる「脳貧血」です。ところが医学用語の「貧血」というと意味が異なります。血液が薄い状態が「貧血」です。「血液検査の結果、貧血を認めますね」「貧血ですか、立ちくらみとか無いですけどね」などといった患者さまと医師のコミュニケーションに行き違いが生まれますので、医療従事者は「貧血」という言葉を使う時に注意が必要です。

「ショック」もそう。一般的に「ショック」はびっくりしたり予想外のことが起こった時の心情を表しますが、医学用語の「ショック」は意味が全く異なります。全身の臓器に血液が充分巡らなくなり、臓器が酸素不足になり機能しなくなる危険な状態が医学的な「ショック」です。「ショック」は緊急を要する状態で、医療従事者は至急に対応しなければなりません。

「大工と話す時は大工の言葉を使うこと・・・」これは哲学者ソクラテスの言葉です。受け手の専門用語を使ったり、受け手の経験に基づいた受け手が理解しやすい言葉を使って話をしなければ、意図が伝わらない、という教えです。医療従事者もこれを肝に銘じて、コミュニケーションを取らねばならないと思っています。

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