血液のドロドロ、サラサラ、とはいったい?
[2026.01.11]
よく雑誌やテレビ番組、インターネットなどで「血液ドロドロ」「血液サラサラ」といった表現を聞くことがあります。これらは血液のどのような状態を言うのでしょうか?
実は「血液ドロドロ」も「血液サラサラ」も医学的定義はありません。つまり言葉のイメージを想像して語らざるを得ないことになります。私としては「血液ドロドロ」は動脈が詰まりやすい状態、つまり高血圧症や糖尿病、脂質異常症などといった生活習慣病を放置することにより血管の内側が狭くなったり、あるいはある種の不整脈により血液の塊(血栓)が出来やすくなっている状態のイメージです。「血液サラサラ」は血液が固まりにくい状態、つまり抗血小板薬や抗凝固薬を内服することにより血液の塊が出来にくい状態のイメージです。
このような言葉は非常にキャッチーで、ある意味市民権を得て使用されている感がありますが、血液がゼリーのようにドロドロしていたり、また、その逆であったり、このようなレベルで肉眼で明らかに通常と違うような血液の状態というのは基本的には起こり得ませんので(例外はありますが)、その辺りは言葉のインパクトが現状と離れてしまっている印象です。他にもこういった言葉はあると思われますが、言葉は生き物、今後移り変わっていくのでしょうね。
